Hadapedia
ハダペディア

歯科医療用語集

院長によるオリジナル用語集です。

アルジネート 最も良く使われる型取り材で、主原料は寒天。1~2分で固まる。匂いは良いが味が悪い。気泡を入れずに練るには熟練を要するが、当院では機械で使っているので常に精密に練れる。
アルコール 抜歯をした時は飲むのは控えめに。痛みや出血の原因になる。ちなみに院長は下戸。
アレルギー 今まで銀歯や薬でじん麻疹が出たことがある方は要注意!!お医者さんと相談しながら治療する場合がある。
EMR 歯根の長さを電気的に調べる処置、またその機械を指す。少しピーピー鳴ってうるさい時がある。
インレー 歯にはめ込むタイプの小さい銀歯。接着剤で止めるが、引っ張る力に弱い。昔は千歳飴、いまはハイチュウが天敵。
インプラント 人工歯根。現在院長も高名な先生のもと指導を受けて研修中。良く噛めるが、相場が1本30万円とちょっと高価なのが珠に傷。術式が確立され成功率も高くなっているが、「一生モノ」を望むなら、歯科医院での定期的なお手入れが絶対条件。
痛み止め 痛みが無い時は飲む必要がない。解熱効果もあるので、余った分は何かの時に使えるかも。ただし賞味期限には注意を。
痛み 虫歯などの病気がかなり進行した時に出てくる。言い換えれば、痛みが出る前に治療しないと手遅れになる場合が多い。
入れ歯 院長が大学の医局で熱心に専攻した科の一つ。無くなってしまった歯の代わりに、歯茎で噛むための装置。歯科の中で最も歴史のある技術で、古くは江戸時代の木製(柘植の木+釘)義歯が有名。現在はプラスチック製がほとんど。当院の患者さんの中には、上顎が二代目製作、下顎が三代目製作、そして、四代目(現院長)がそれらの修理をした方がいらっしゃいます。感無量になります。皆様にただただ感謝の一言です。
印象採得 型取りのこと。何かを作るためには避けては通れない道。大きくアルジネート(寒天系)とシリコン(ゴム系)がある。固まるまでが苦しい。
うがい しすぎると逆に違和感が出やすい。また抜歯後の頻回のうがいは、治りを大幅に遅らせてしまう。ほどほどに。
う蝕 虫歯のこと。別名カリエス。残念ながら豊後大野市の児童の平均う蝕歯は日本トップクラス・・・。一緒にがんばりましょう!!
受け口 正式名称は反対咬合。奥歯に負担がかかりやすく、入れ歯でも難症例が多い。矯正専門医への相談を勧める。松井秀樹も反対咬合か?
エナメル質 歯の中で一番固く、白い部分。ガラス質で半透明なため、下地である象牙質の黄色が透けて見える。ゆえに人間の歯は真っ白にはならない。歯医者からすると、新庄の歯はちょっと白過ぎて不自然に見える。
エプロン 表は紙、裏はビニールコーティングがしてあるため、服が濡れにくい。ただ、月に1000枚以上を使用・廃棄するため、正直エコとは言い難い。患者さん持参のタオルやハンカチがあれば、代用させてもらうこともある。
SRP 歯茎の奥底に付着した歯石を除去する治療。ちょっと痛いので、表面麻酔をして行う場合もある。歯科衛生士さんの腕の見せ所。
LED 高価だが、非常に明るく治療がしやすい。当院のライトも、ほとんどがLEDに交換済みである。
永久歯 大人の歯。親知らずを除けば合計28本。その寿命は平均50~60年とのデータが出ている。まさに「一生モノ」なので、大切に。
エキスカベータ 基本セットのうちの1つ。スプーンみたいな形状で、虫歯や仮の詰め物の除去に活躍。
嘔吐反射 のどの奥を触るとオエッとなる反射。これが強い患者さんには、型取りほどつらいものはない。表面麻酔が必要な場合もある。
親知らず 思春期ごろから生えてくる。真横を向いたり埋伏したりして、腫れや痛みを起こしやすい。正直良い印象はない。
おまかせで 困惑する言葉の一つ。治療にはリスクや欠点があるため、理解出来ないまま他人に判断をまかせてしまうのは後悔のもと。良く説明を聞いて、納得してから自分で選択していくことが必要。少し時間をかけても、急に悪くなることは少ないのでご安心を。
応急処置 困惑する言葉の一つ。体は機械ではないので、基本的に応急処置は存在しない。後の治療の妨げになったり、症状を悪化させる場合もある。長持ちを期待する方もいるが、予測が不可能な処置であると理解しておく必要がある。ただ生活事情もあるため、判断を難しくさせている。
音波歯ブラシ 音波の作用で普段届かない部分もきれいに出来るスグレモノ。ただし振動がくすぐったいので、好みが分かれる。
仮歯 通称「テック」。軽量プラスチック製なため割れやすく、臼杵せんべいクラスの硬い食品はNG。後で外せるように被せるので、もって1~2週間。基本的に歯に被せて固定するものなので、その歯自体が無ない場合は期待に応えることが困難に・・・。
寒天 精密な型取りをする場合に使う材料。60℃とちょっと熱いので、型取りの時に熱さを感じるかも。普段はアルジネートと組み合わせて使う。
カメラ 手鏡だけで自分の口の中を見るのは難しい。当院では専用のCCDカメラを使って、虫歯の状態を確認することが出来る。
化膿止め バイ菌を殺すお薬。ただし飲んだり飲まなかったりすると、「効果」がなくなってしまうことがあるので、処方はきちんと守って飲むことを勧める。
ガチャガチャ 治療が頑張れた子供はコインをもらってすることが出来る。付添いの子も、お利口にしていたら出来るかも・・・。中身は開けてのお楽しみ。
回数 治療に関してもっとも気になることの1つ。銀歯や入れ歯を作る場合は説明出来るが、傷の治りに影響される治療の場合は個人差が大きく出る。
がまん 特にお年寄りは我慢強いが、残念ながら我慢して良くなることは少ない。我慢せずに、症状が重くならないうちに来院することが望ましい。
顎関節 口腔内で唯一の関節。大あくびやうつ伏せ寝はNG、顎関節症になりやすい。カクカク音が鳴っても、痛みなどが無ければ様子を見る場合もある。
筋機能訓練 表情筋を鍛えて、歯並びの改善やアンチエイジング、悪習癖の改善を行う。筋トレみたいなものなので、効果が出るまで時間がかかる。
基本セット ミラー・ピンセット・探針・エキスカ・充填器・トレー・バキュームチップ の計7種のセットをいう。全て滅菌パックされ、患者毎に交換している。
銀歯 奥歯の被せ物は(保険では)これのみ。色は置いといて、とにかく丈夫。一つ一つを技工士さんが手作りで仕上げる芸術品。接着剤で固定する。
金歯 丈夫でありながら、なおかつ適度な柔らかさで他の歯との相性は抜群。ただ材料の「金」が時価なため、数年前より価格が上昇傾向。
矯正 歯並びは、骨格や筋肉の条件にも左右されるため、詳しい検査や診断が必要不可欠。費用と時間はかかるが、機能的できれいな歯並びは虫歯や歯周病の予防効果を高める。成長が止まった大人になって始めるよりも、子供の時から取り組む方が良い場合もある。
義歯 いわゆる入れ歯。歯1本分のものから総入れ歯まで種類は豊富。保険ではプラスチック主体、自費では金属主体の作りになる。高いからといって一生モノではなく、歯茎も痩せてくるので、定期的な作り変えか手直しが必要になってくる。これも技工士さんの手作り、芸術品である。
普段意識しない癖が、歯並びや顎関節、かみ合わせなどに大きな影響を与えている場合がある。特に注意が必要なのは歯ぎしりと食いしばり。
クリーニング(PMTC) 歯科衛生士による、専門的な機械による歯のお掃除のこと。表面の着色などをしっかり取ると、若干のホワイトニング効果も期待できる。
クラスプ 部分入れ歯のバネのこと。直径が1ミリ程度と細いので、噛んで入れ歯をはめようとするとポキッと折れる時がある。折れたら修理不能の心臓部。
健康 健康は、無くなって初めて大切さがわかる・・・。病気は、治療するよりも予防する方が、痛みもお金も伴わない。たかが歯、されど歯。
研磨 口の中に入れる物は徹底的に磨いてツルツルにする必要がある。ザラザラだと汚れが付きやすく落としにくいため。いくら磨いても天然の歯には敵わない。
研修会 月に1~2回、時間を作って福岡や大分市で研修を受けている。患者さんに迷惑をかけることもあるが、常に技術と知識は磨くことが医療人の使命。
犬歯 かみ合わせの中で要となる歯で、失うと治療が困難になる場合がある。八重歯も可愛いが、歯医者にとってはやや問題に見えてしまうのは職業病か。
コア 土台のこと。根っこの治療が終わって弱くなった歯の「芯」になって補強するもの。最終的には被されて見えなくなるので、縁の下の力持ちといったところか。
咬合紙 厚さ0.05mmの薄いカーボン紙。この誤差の範囲内で銀歯や詰め物を適合させないといけないので、微調整に時間を要することもある。時々調整が必要ないほどピッタリな場合があり、そんな時は技工士さんの上手さに感動しつつも、「今日はツイてるなぁ」と思ってしまう。
コップ 昔はステンレス製を使っていたが、現在はどの病院も紙コップが主流。子供向けの可愛いものもあり、エプロンとセットで持って帰りたがる子もいる。
コンタクト 目の・・・ではない。隣同士の歯と歯の接触するところをさす。ここが適切な距離でないと、モノが挟まったりフロスが通らなかったり問題が起きる。
口内炎 原因は栄養の偏りや咬傷、ストレスなど様々だが、とにかく痛くてしみる。しっかり歯を磨いて清潔にし、睡眠栄養を充分を取ることが治る近道。院長も学生のころから出来やすく、悩みの種である。「イソジン」を患部に塗ると早く治りそうな気はするが・・・死ぬほど痛いのでお勧め出来ない。
根治 歯の根の治療のこと。もともと神経があった部分を、きれいに掃除して防腐剤を詰める処置までをいう。ゆっくり治る人もいるため、回数の差が大きい。
咬合採得 上下の歯のかみ合わせを記録すること。銀歯や入れ歯を作るためには、相手の歯の状態を確認しなければならない。ふつうはゴム材を噛んでもらう。
三叉神経痛 虫歯などが無いのに、時々(電気が走る様な)激しい痛みが生じるといった症状を訴える方がいる。痛み止めも効きにくい。専門医に紹介し、診てもらうことで、確定診断と治療を受けてもらうことが多い。痛くないときは全く症状がない。
砂糖 虫歯を作る悪者のイメージがあるが、食べ方や量に気を付ければ問題ない。飴やガムの様に、ずっと口の中にあるのは最悪。ちなみに院長は甘党。
差し歯 患者さんによって指すものは異なるが、基本的には被せた歯、もしくは土台から作った歯を言う(みたい)。表現って難しい・・・。
CR コンポジットレジンの略で、白い強化プラスチックのこと。小さな虫歯はこの詰め物で対応。1回で終わる処置で、目立たない。色にも結構種類がある。
白い歯 保険で白い歯入れる場合は、基本的には前歯~犬歯まで。奥歯を白くする場合は保険適用外になる。昔は前歯も保険がきかなかったらしい。
シリコン ゴムのこと。型取り材やかみ合わせのチェックに使われる。精密な反面ゆっくりと固まるため、ちょっと患者さんには忍耐が必要になる。
自費 保険適応外のこと。保険は最低限の保障のため、あまり見えない奥歯などを白くするのは自腹になってしまう。他に矯正、インプラントなどもこれにあたる。
充填器 基本セットの一つ。仮のフタやプラスチックを詰めたりするときに使う。それ以外にも歯茎のチェックに使ったりと、活躍の幅は広い。
歯髄 歯の神経のこと。虫歯菌が感染することで痛くなる。放置すると神経が腐ってしまい、さらなる激痛に襲われることも。痛みが出る前に治療を。
歯周病 歯を支える歯槽骨が痩せていく病気。歯自体は健康でも、支えが無くなれば噛む力に耐えられない。口の中全体で進行し、しかも一度失った支えは回復しない。日ごろのお手入れや検診が何よりの薬。生活習慣病とも言え、喫煙などでも悪化してしまう。最近、糖尿病との関係も指摘されている。
歯周基本検査 歯周ポケットの深さを測る検査。細いメジャーを歯茎の溝に入れて計測する。チクチクするが、決して突き刺しているわけではない。
C1~C4 虫歯の重症度を表す。C1・C2は軽傷で治療回数も少なめだが、C3は重症で歯根の治療が必要で回数も多め。C4は・・・要抜歯である。
GBR 痩せた骨を増やす治療法。適応は限られるが、インプラントを埋め込む骨を造るために行う場合が多い。院長が勉強中の技術の1つ。小手術になる。
歯石 プラーク(磨き残し)が石灰化し固くなって地層の様になったもの。顕微鏡で見ると、バイ菌がうようよ。石のように固く、歯ブラシでは落ちない。歯周病の原因で、口臭や歯茎からの出血を引き起こす。白と黒の2種類があり、白は簡単に取れるが、黒は歯根にこびりついて除去するのに時間がかかる。
歯根 歯の頭の部分。虫歯などで無くなった場合は、銀歯や詰め物で修復する。基本的に歯冠の長さは歯根の長さを超えてはならないというルールがある。
歯冠 歯の頭の部分。虫歯などで無くなった場合は、銀歯や詰め物で修復する。基本的に歯冠の長さは歯根の長さを超えてはならないというルールがある。
歯槽骨 歯を支えている骨。加齢とともに痩せてくるが、歯周病によって急速に進む。一度なくなると回復は困難で、義歯の場合も難症例になりやすい。
シーラント 奥歯が虫歯にならないように、コーティングする予防処置。処置後しばらくはフッ素の効果も期待でき、簡単なので子供の歯医者練習に最適。6歳臼歯が生えてきたら、ぜひともお勧めしたい。
歯科医師会 歯医者さんの集まり。院長は豊後大野市歯科医師会に所属し、月に一回三国屋で会合がある。ちなみに現会長は大野町の久保先生、最年少は院長である。
歯科医師 歯医者さん。大学を6年かけて卒業し、さらに1年間研修を積まなければなれないので、小学校から数えて最短19年学校に通う必要がある。
歯科衛生士 国家資格。患者さんの相談にも乗ってくれる、歯科医院の耳目となる方たち。大分では求人倍率が10倍といわれ、引く手あまたの職業。基本女性しかなれない・・・と思っていたら、大阪の方ではイケメン衛生士がいるとかいないとか。歯石取りや補助が主な業務。
歯科技工士 国家資格。義歯や銀歯、矯正器具・・・と、なんでも作るプロフェッショナル。職人さんである。すべてオーダーメイドで作るため、人によって微妙に作風が違う。歯医者の良きパートナー。心を込めて作ってくれるので、患者さんには大切に使って欲しい。
紹介状 医科歯科の技術・知識は膨大なため、すべてをマスターするのは難しい。必要な場合は医師や矯正歯科医といった専門医に紹介することも必要。
試適・試着 義歯などで歯並びなどの「見た目」をチェックしてもらう工程。お任せでも出来るが、一応、自分の好みと合っているか確認することを勧めている。
修理 入れ歯も時として、壊れたり合わなくなることがある。何か異常を感じたら早めに来院する方が、時間も費用もかからない。だいたい1時間程度が目安。
歯間ブラシ 歯と歯の間を磨く道具。歯間部は歯ブラシでは磨けず、歯石や虫歯の温床になりやすい。個人的に、ゴム製はNG。
シェード 色のこと。この場合は歯の「白さ」である。白にも色々あり、白過ぎても不自然に見える。鏡を見ながら見本と見比べて決めることをお勧めする。
浸麻 浸潤麻酔の略で局所麻酔のこと。普通、歯医者の注射はコレのみである。とにかく苦くて不味い。当院では極細の針とコンピューター制御の最新機器で麻酔をしているので、 ゆっくりだが無痛の場合もある。
スケーラー 歯石を取るための手用器具。使って良いのは歯医者と衛生士さんのみ。一応刃物になるので、定期的なお手入れは欠かせない。
ステイン 着色の総称。タバコやコーヒー、カレーなど色が付くものを摂取すると自然に付着する。クリーニングで落ちる物がほとんど。取るとサッパリする。
スケーリング 歯石取りのこと。歯医者と衛生士さんのみが出来る治療。歯石は人によって付着しやすさが違うため、自分のペースに合った間隔で検診が必要。時として超音波を使って取ることもあるが、一般にしみたり痛いイメージがあり、敬遠する人が多い。
セラミック いわゆる瀬戸物。前歯の被せなどに使い、変色せず透明感があるが、保険では認可されてない材料。割れやすいことを除けば最高の性質を持つ。
セメント 歯科では接着剤のことを指す。歯に被せ物や矯正器具を接着するのに使う。経年的に劣化するので、たまに外れることがある。ちなみに、外れた歯を普通の瞬間接着剤で付けようとする患者さんもいるが、うまく付いたという話を聞いたことが無い。口腔内環境はかなり過酷(熱・冷・酸・圧・湿など)で、スペースシャトルで使用される接着剤を開発するより難しいらしい。
節電 大震災以降、当院が気を付けていることの一つ。無駄な資源は使わないのが日本人の生き方だと考えている。
石膏 印象材で取った型に流し込むと、歯の石膏模型が出来る。それを技工士さんに渡して入れ歯や銀歯を作ってもらう。ちょっと塩味がする。
象牙質 歯の黄色い部分で、普段は白いエナメル質に包まれている。極細の神経も通っているので、ここまで虫歯が進行すると痛くなる。水っぽく、柔らかい。
総入れ歯 歯がまったく無い方が使用する義歯。当院の専門治療の1つ。バネをかける歯が無いので、吸盤の原理で顎に吸い付かせて固定させる。1から噛み合わせを作らねばならず難しい治療だが、歯並びの自由度が高く、凝って作ると入れ歯と思えないほど自然に見えることもある。
タービン 一般に言う「ドリル」のこと。20~30万回転/分と高速である。風の力で回転するため、あのキーンという高音が鳴ってしまう。
脱臼 強い外傷・衝撃を受け、歯が歯槽骨から抜けてしまうこと。特に小児で多くみられる。30分以内であれば7割程度の確率でもとに戻せるが、保存方法を間違うと予後は極端に悪くなる。歯科医師会の働き掛けで、学校の保健室に保存液が常備されることが決まっている。
タバコ 院長の苦手なものの一つ。歯周病、着色、傷の治りが悪かったりと、良いことは一つもない。1箱分の金額で歯ブラシが2本は買える。もったいない。
探針 基本セットの1つ。先が細くなっており、小さな虫歯を見つけたり仮のフタを外すときなどに活躍。ステンレス製。
定期健診 歯科の病気のほとんどは慢性疾患、つまり自覚症状が無い。痛みなどが出たときの病状はかなり進行しているため、手遅れになる場合もある。1~3ヵ月に一度の定期健診がおいしい食事への第一歩。費用も2~3千円程度で、散髪に行く感覚で来られる患者さんも多い。
デンタル撮影 小さな歯のレントゲン写真のこと。現在はデジタル化され、パソコンで拡大して見ることが出来るため、説明が格段にしやすくなった。
電動歯ブラシ 電動でただ振動するだけの歯ブラシで、音波ブラシとは別物。価格も安く、家電量販店でも見かけるが、それなりの物と考えるのが無難。
床ずれ この場合、入れ歯が歯茎にこすれて出来た傷を指す。我慢してもなかなか良くはならない。調整すると痛みがうそのように消えるので来院がベスト。自身で調整を試みる患者さんもいるが、逆に適合が悪くなることも多く、歯医者でも調整不能に陥る場合も。餅は餅屋である。
トレー 基本セットの一つで、バットともいう。要はお盆。ステンレス製と紙製がある。ちなみに型取りするためのうつわもトレーという。
ナイトガード 使い方によって呼び名は違うが、いわゆるマウスピース。歯ぎしりによるダメージを軽減したり、ホワイトニングに使ったりと用途は幅広い。
乳歯 全て抜け替わる歯で、上下計20本。個人差はあるが2歳前後で生えそろい、中学校入学くらいまでお世話になる。いずれ抜けるといって虫歯を放置すると、歯並びを悪くしたり大人の歯(永久歯)に虫歯がうつってしまう。完治は難しく、治療の基本的なスタンスは、生え変わりの時期まで持たせること。
パノラマ撮影 顎全体がうつるレントゲン写真のこと。全ての歯はもちろん顎の関節まで、1枚の写真で確認することが出来る。撮影時の姿勢が、ちょっと窮屈。
バイト アルバイトのことではなく、「かみ合わせ」のことを指す。歯の位置や形はすべてかみ合わせのバランスの中で成り立っている。歯を作るうえで超重要。
バット 野球の・・・ではない。基本セットを乗せるお盆のこと。ステンレス製。枚数を重ねると、結構重い。トレーともいう。
抜歯 読んで字の如く、歯を抜くこと。歯医者として出来るなら抜きたくないが、グラグラしたり割れたりと寿命が尽きた歯にはお別れが待っている。合掌。
歯ブラシ 現在多種多様な種類のブラシがでているが、人によって合うタイプの歯ブラシが異なるので衛生士さんから指導してもらうことをお勧めしている。だいたい1~2ヵ月に1本は交換が必要な消耗品。 複数人で1本の歯ブラシを使用するのは厳禁。ブラシどころかバイ菌までも共有してしまう。
歯磨き粉 現在市販されている商品の99%に、フッ素が入っている。小児用には、ゆすがなくても良い商品も登場し、家庭でも虫歯予防に効果を発揮している。研磨剤も入っているため、以前は「歯が削れる」と騒いだこともあるが、2万回擦ってもほとんど削れないことが証明済み。ただ、なんでもほどほどに。
生えかわり 小学校入学から中学校入学あたりまでに、20本の乳歯はすべて永久歯に置き換わる。ただし、交換時期を過ぎても抜けない場合は、歯医者で検査をしてもらう必要がある。結構個人差が大きく、お母さんたちをしばらくやきもきさせる出来事のひとつ。
歯茎 歯を支えている部分の総称として使われる。多くの人がここからの出血に敏感で、怖くて歯磨きを止めてしまう傾向にあるが、逆に不潔になってしまい出血しやすくなるという悪循環に陥る。しっかり磨くことで、引き締まってくる。ちなみに歯が無くなり、入れ歯を支えるようになっても歯茎と呼ばれる。
バキューム 口に溜まった水や唾液を吸ってくれる掃除機のこと。たまに頬や舌を吸ってしまい、診療室に恥ずかしい音を響かせることもある。熟練が必要。
抜糸 抜歯と区別するため、業界人は「ばついと」と読む。大抵、縫合して1週間程度を目安に糸を取るが、自然と取れてしまうこともある。
バリアテープ 歯科医院では、唾液などで汚れた手で機械を触ることになるため、あらかじめ触れる部分には薄いフィルムを張って感染を予防している。当院では患者さんごとに毎回フィルムを張り替えて、清潔さを維持している。青いきれいなテープを見かけたら、それである。触らないでね。
歯ぎしり 正式名ブラキシズム。夜間に凄まじい力で歯や歯周組織を破壊する、恐るべき悪習癖。ナイトガードでダメージを軽減させる対症療法が主。原因は解明されていないが、一説にはストレスが影響しているとも。歯医者では歯ぎしりする人を「ブラキサー」と呼んでいる。
バファリン 痛み止めだが、血液を固まりにくくする作用もある。以前は抜歯の前に休薬していたが、現在は止めずに実施することが常識になっている。
表麻 表面麻酔のこと。局所麻酔のチクッとすることも感じさせないために、刺入点付近に塗る。本当に表面しか効かないので、過剰な期待はNG.
ピンセット 基本セットの一つ。ミラーと双璧をなすほど使用頻度は高い。小さなものをつまむことが多いので、先端がピッタリ合うように精密に作られている。
フッ素 虫歯予防に効果のある栄養素。歯磨き粉はもとより、お茶などにも含まれている。適切な量を摂取、または歯に塗布することでWHOも認めるほどの効果を示す。子供にフッ素塗布を希望するお母さんたちも多い。ただ、科学的根拠抜きで心情的に嫌悪する方もわずかに存在するため、すべての子供に平等に健康を提供できないことが、歯科医師として残念でならない。個人的に、震災瓦礫受け入れ問題とダブって見えてしまう。日本人の特性か。
プラーク 磨き残し、歯の表面に溜まる白いヌメヌメ、細菌の塊である。良いことは一つも無く、口臭・歯周病・虫歯・着色、すべての原因になり得る。しっかり磨いても半日もすれば繁殖するので、最低一日一回の歯磨きは必要である。ただ歯医者でクリーニングをうけると、細菌の数が激減し、ツルツル感が長く持続する。
ブリッジ 歯が無くなった部分の両隣をつなげて橋のようにし、歯を作る補綴物。当然残っている歯には負担が増すため、寿命が短くなってしまうことも。また、支える側の歯が支えられる側よりも弱い場合は成り立たない。厳しい保険上のルールがあるので、期待に添えないことも多い。
ファイル 歯根の治療に使う器具。一見針のように見えるが、全周細かなギザギザがついており、根の中の汚れを掻き出す効果がある。太さによってグリップの色が違い、その順番や大きさは世界共通である。国家試験前に一生懸命覚えた記憶が蘇る・・・。
不潔 滅菌されていないもの、つまり1匹でも細菌が付着している(可能性のある)ものは、すべて「不潔」と呼ばれる。医療では徹底した清潔さが要求される。
フロス 糸ようじのこと。歯磨きを頑張って来院された患者さんに、フロスを使って歯間に磨き残しがあることを知らせると・・・ショックを受ける。
フロリデーション 水道水に含まれるフッ素を虫歯予防にとって適切な濃度に調整すること。日常生活を送りながら虫歯を減らせるので、個人的には楽でいいなぁと思っている。アメリカや韓国でも当然のように実施され、数十年にわたる調査で有効性が証明されている。日本ではなぜか全廃された。
福岡歯科大学 福岡市早良区にある院長の母校。学生として6年、医局員として4年の計10年を過ごした場所。夜間に幽霊が出るとの噂もあったが、院長は一度も見るチャンスは無かった。尊敬する先生や先輩、友人に恵まれ、この大学で学べたことを誇りに感じている。豊後大野市歯科医師会では大塚先生、武藤先生、矢野先生、阿南先生、杉山先生が大先輩。いつもお世話になっています。
部分入れ歯 バネ付義歯のこと。歯が1本でも残っていればこの範疇に入る。長く使うとゆるくなるので、定期的な調整が必要になってくる。設計が難しい。
ブラッシング 歯磨きのこと。目的に応じて歯ブラシの大きさや硬さを選択する。結構長く磨いているつもりでも、実は1分もしてなかったりする。大人でも難しいので、子供に完璧を要求するのは酷。出来れば小学生までは仕上げ磨きをしてあげて欲しいところ。衛生士さんに習うことが出来る。
ポケット 歯と歯茎の境目にある溝のこと。健康な人は深さ2mmくらいだが、重度歯周病になると10mmを超える。深いポケットに物が詰まると、なかなか外に出てこないため、歯周病菌の格好の餌となる。歯磨きで良くなるのは深さ4~5mmまでで、それ以上は専門的な処置が必要。
ホワイトニング 歯を白くすること。エステと同じため、保険は使えない。歯の構造上、真っ白になることは無く、ある程度白くなっても時間が経つと後戻りする。希望者は圧倒的に女性が多いが、年齢はさまざま。ホワイトニング中は着色しやすい状態のため、色の付いた食べ物を摂取するのは厳禁。クリーニングだけでも白くなる場合もあるので、まずはお試しに。
縫合 抜歯したあとの傷口を縫い合わせること。ピッタリ閉じることはないが、止血剤が抜いた後の穴から出てこない様にするフタの役目がある。